不妊は病気ではありません。病院で検査をしても特に異常はなく、これ以上は分からない・・・そういう場合、体の中では何が起きているのでしょう？

不妊で悩む女性は「卵子内のミトコンドリアが極端に少ない」という特徴が見られます。ミトコンドリアとは、細胞の一つ一つの中に存在し、活動エネルギーを作り出す発電所のような存在です。このミトコンドリアが少ない、ということはつまり、エネルギーを作り出す能力が極端に不足している状態。これが不妊の原因の1つと考えられます。

私たちの体は約60兆個の細胞から出来ています。卵子や卵巣、卵管、子宮、血液、血管、骨・・・体内の器官は全てそれぞれに、細胞が集まって出来ています。

1つの細胞内のミトコンドリアは平均300～1,000個、卵子にいたっては10万個にもなり、卵子の中はほとんどミトコンドリアと言えます。これが受精後には100万個まで増えます。

つまり、それだけ受精やその後の細胞分裂には膨大なエネルギーが必要とされるのですが、不妊で悩む女性の卵子は、このエネルギーを十分に作り出せない状態なのです。

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