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8.動物も植物もファスティングしています

ファスティング(断食)が生物の繁殖に絶大な効果を発揮する実例として、動物や植物の例をご紹介します。動植物の世界では、日常的に取り入れられています。

 

<ニワトリ>

養鶏場の経営者は、鶏に卵を産ませるために、あえて2週間ほど断食させるそうです。すると、餌やりを再開した途端、ボロボロ産まれるとのこと。飢餓状態にすることで、生殖機能にスイッチが入る例です。

 

<イネ>

植物でも同様のことが起こります。稲作で「植干農法」という秘伝があるのですが、稲の苗を植えた後に水を干すという方法、つまり断食です。 通常、田植えの後はたっぷり水を張って水田にしますが、この方法は逆で、初夏の苗の周囲はカラカラに乾いた状態。すると、苗の根は地中奥の水分を求めてどんどん伸びていき、地表が乾いていても土壌奥の水分を吸収して生き延びようとします。表面の土にヒビが走るほど乾燥したところで、やっと水を入れ、稲が元気になると再び水を抜いて干す――の繰り返し。その結果、水も肥料も1/3なのに収穫量は2倍以上、根が太くて美味しいお米ができるのです。

 

このように、あえてカラカラの地に植え、過酷な環境に耐えさせて、通常より美味しい実をつけさせるという農法は、トマトなどもっと水分量の多い作物にも取り入れられています。いずれも、栄養を絶つことで生命力が目覚め、活性化する例です。

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​ファスティングとは

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